Saraboyの成長ノート

記憶にとどめておきたいことを気ままに書いていきます

糖尿病、高血圧、高脂血症に効く「アディポネクチン」

「アディポネクチン」シリーズその2です。

 

メタボリックシンドローム、がんも撃退する! 奇跡のホルモン「アディポネクチン」 (講談社+α新書)

 

 

血液の中のアディポネクチンの量が少ないと、血糖の高い状態(糖尿病)、血圧の高い状態(高血圧)、血液中の中性脂肪が多い状態(高脂血症)になりやすく、また、メタボリックシンドロームやがんなどになりやすいのです。

 

このデータは著者の岡部正氏自身が経営するクリニックの患者さんの測定データから得られたもので、アディポネクチンというホルモンがどれだけ重要な働きをしているかが分かるデータとなっています。 

 

 

これらのような生活習慣病は、その名の通り生活習慣を改めることで改善することができますが、アディポネクチンの量は遺伝的要因にも左右されるということなので、自身がアディポネクチンを多く持っている体質なのかどうかを調べてみることも重要かもしれません。

 

 

日本人が血糖値が上がりやすい人種であるということもこの著書の中では説明されており、人種によってそのような体質の違いが生まれるということに驚きました。

 

 

また、これらの効果を持つアディポネクチンについて著者は以下のようにも述べています。

 

太っていても血液中ののアディポネクチン値が高い場合は、必ずしもやせなくてもよい。

 

つまり太っているひとでもアディポネクチンを多く持っていることで、高血圧や糖尿病から守られている、という体質のひとも存在しているということです。

 

単に脂肪が多いからといって不健康、というわけでもないようです...

 

 

ただし、肥満自体は睡眠時無呼吸症候群や足腰の関節に負担をかけたりする原因にもなるので痩せるに越したことは無い、とも著者は述べています。